人生、喜ばせてなんぼ。失敗も修羅場も”まるごとエンタメ化” 【ビジパン!03】取材後記

2024 / 05 / 16

人生、喜ばせてなんぼ。失敗も修羅場も”まるごとエンタメ化” 【ビジパン!03】取材後記

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

ときどき出会う、好きを仕事に、まるでピーターパンのような目で働く大人。そんな”ビジネスピーターパン”の、踏み出した過去に焦点を当てて取材する新企画『ビジパン!踏み出す前の自分へ、今だから伝えられること』が、公式YouTubeにてスタート!ここでは、取材した編集者が、ビジパンから感じたことや学んだことを取材後記として展開。今回取材したビジパンは、生死をさまよう事故や立ち上げ事業の失敗を乗り越え、和歌山県を中心に新たな運転サービスを展開する株式会社myKeeper代表取締役の青山大翔さん。

株式会社myKeeper

代表取締役

青山大翔

21歳で大学を中退したのち、単身カンボジアに渡り、日本食ビジネスの商社に就職。帰国後、リクルートに入社し、半年間でトップセールスを成し遂げる。26歳で運転代行配車アプリを1千万円ほど投資して作るも失敗。現在は、和歌山県を中心に、1人運転請負サービス「ONEMAN」を展開する株式会社myKeeperの代表取締役として、地方の移動問題解決に向けて日々奮闘中。


“バイタリティモンスター”のバイタリティを知りたくて 


・胸板が厚い 

・自信に満ちあふれた笑顔 

・海外ですごい経験 

・しゃべりが上手い 

・とにかくポジティブ 


以上は、わたしが反射的に不得意と感じてしまう”バイタリティモンスター”な人の特徴を、思いついた順に挙げてみたリストである。(ここでの”不得意”には、どれだけもがいても、わたしには手に入れられないモノへの”妬みや羨望の眼差し”も含まれている。) 


今回取材したビジパンは、これらの要素すべてを持ち合わせた”スーパーバイタリティ実業家”の青山大翔さん。チラッと名前を検索して出てきた経歴にさえ、「バイタリティ、すごっ」と唸ってしまうと同時に、「やっぱりあっち側の人だ。」と、危うく取材前から勝手に壁を作りそうになった。 


そんな青山さんに、一貫して聞きたかったことは、これに尽きる。 


「なんで、そんなことできるんですか?」 


常軌を逸した”喜ばせたい欲” 


「プライベートでは話しかけられない青山さんに質問できるチャンス!」と職権を最大限に利用し、ここぞとばかりにご本人の口から語られる功績や修羅場一つ一つに、ネチネチとぶっ込み質問をさせてもらった。 


1時間半の取材を終え、青山さんのすべての源は、”喜ばせたい”に起因するのだと知った。 


この”喜ばせたい欲”というのが、言葉を選ばずに言うと、常軌を逸していると思う。「この人から”喜ばせたい”を失くしたら、どうなってしまうのだろうか」とおこがましくも心配してしまうほどに。 


取材中、個人的にいちばんぶっ刺さったのが、「お金持ちになりたいか?」と言う質問に対して青山さんから返ってきた『お金を稼いで何かを得たいよりも、”何を与えてきたか”が僕にとっては重要。』というフレーズ。 


「せっかく生きているなら人を喜ばせたいし、良い影響を与えられるに越したことはない。だけど、自分の利益を二の次にしてまでではない。」というのがわたしの本音で、共感してくれる人も多いのではないだろうか。(と、自分を安心させるためにも信じたい。) 


青山さんは、”喜ばせたい95%くらい”で、本当に行動に移せてしまう人なのだ。だからこそ、並ならぬ努力で特別な景色を味わってきてもいれば、お金に執着がないあまり、話を聞いただけで背筋が凍ってしまうほどの修羅場も通ってきている。 


失敗はおいしい。みんなが笑ってくれるから 


では、次から次へと巻き起こる修羅場から、なぜ立ち上がれるのか? 


「みんな、失敗を笑ってくれるじゃないですか。そうと思うと、おいしいところしかない。」と語ってくれた青山さん。 


ここにきて初めて、バイタリティモンスター青山さんに共感できたわたしがいた。それは、いまのわたしではなく、”自分は何にでもなれる”と恥ずかしながらにも信じていた、大学生のころわたしが。そして、当時の口癖が、「別に死ぬわけじゃないし、失敗したらネタにしよ」だったことを思い出した。 


社会人になったわたしは、大した功績もないくせに、あってないようなプライドのために、恥をかくことを恐れるような大人になってしまっていた。 


31年間ずっと”喜ばせたい”を中心に構え、自らを奮起させ続ける青山さんは、やっぱり普通じゃない。 



成長し続けられる秘訣。それは、”素直”でありつづけること 


ただ、「失敗をネタにできる=一切落ち込まない」というのは別ものであり、さすがの青山さんも、事故や失敗直後は”不安で眠れなくなる時期”もあったらしい。(少しだけ人間らしさを感じてホッとした。) 


そう言われると取材中、”喜ばせたい欲”とは別に、「これもバイタリティになっているのでは?」と感じるものが、もう一つあった。それは、青山さんがいままでに出会ってきた”恩師の方々の言葉”だ。 


ここでは、ほんの一部だけを紹介させてもらう。 


「自分だけが持っている悩みは、あり得ない」 

「どんな状況でも、サイコロを振り続けなさい」 

「最後は、やっぱり愛だよ」 


さすがは、青山さん。持ち前のバイタリティで行動を起こしてきたからこそ、出会ってきた方々も只者ではなさそう。ちなみに、「恩師となるような人にどうやって出会うか」については、シンプルながらも納得してしまう方法を動画内で語ってくれているので、まだの方は必見。 



ここにきて、青山さんという人は、真っさらなスポンジのように、”素直で影響を受けやすい人”でもあるのではないかと思った。だって、心に刺さる言葉に出会ったとして、それを原動力に現実に行動に移せる人は、周りにどれだけいるだろうか。 


直感で「良い!おもしろい!」と思ったことを、素直に吸収できる青山さんのような人が、きっと大人になっても成長し続けられるのだろうと、取材終盤にしてまた距離を感じてしまった。 


と同時に、今度は青山さんから語られる言葉で、「現状を少しばかり前向きに進めてみよう」と歩み始める人が増えることを願いたい。もちろん、わたし自身も含めて。 


取材動画はこちら☟【前編】

取材動画はこちら☟【後編】



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http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/index.html

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