”長く楽しく”働く上で、大切なこと【ビジパン!06】取材後記

2024 / 06 / 13

”長く楽しく”働く上で、大切なこと【ビジパン!06】取材後記

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

ときどき出会う、好きを仕事に、まるでピーターパンのような目で働く大人。そんな”ビジネスピーターパン”の、踏み出した過去に焦点を当てて取材する新企画『ビジパン!踏み出す前の自分へ、今だから伝えられること』が、公式YouTubeにてスタート!ここでは、取材した編集者が、ビジパンから感じたことや学んだことを取材後記として展開。今回取材したビジパンは、和歌山市に本社を置く”洗う”をテーマとした家庭用品メーカー〈キクロン株式会社〉で、30年以上に渡り活躍し続けるカリスマ社員の塩田かおりさん。

キクロン株式会社

広報室

塩田かおり

和歌山県和歌山市出身。新卒で入社した地元の衣料スーパー企画室を半年で退職し、〈キクロン株式会社〉企画室へ転職。30年以上にわたって商品企画に従事する傍ら、2006年から採用担当も兼務。開発を担当したボディータオル『アワスター』『あわ綿』は、令和5年度の文部科学省の科学技術賞に表彰。2018年広報室に異動後は、開発の知見を活かした広告に頼らない広報活動で、キクロンファンづくりに勤しんでいる。

”スーパーカリスマ社員”の、意外な一言 


「長年、第一線で活躍し続けられる秘訣は、何だろう?」


〈キクロン株式会社〉で広報として活躍される今回のビジパン、塩田かおりさんに初めてお会いした時、こんな取材テーマ(仮)が頭の中に舞い込んできた。 


開発を担当したボディータオル『アワスター』『あわ綿』は、文部科学省の科学技術賞に表彰され、広報に異動後はテレビや雑誌など多数のメディアに出演し、自社と製品の認知向上に尽力されてきた塩田さん。 まさに、キクロンの”スーパーカリスマ社員”といったところだ。


そして、その”カリスマ性”と同じくらい、塩田さんから溢れ出ているのが、”自社製品への愛”。決して控えめな商品紹介とは言えないが、不思議と嫌な気分にはならず、気づけば塩田さんの言葉に聞き入ってしまう自分がいる。この魔法を少しでも体感したいという方は、ぜひとも取材動画を見ていただきたい。 


そんな塩田さんに、取材依頼の電話で冒頭のテーマを伝えると、返ってきたのは全くもって予想だにしていなかった言葉だった。 『そんなん言ってもらえて嬉しいけど。仕事、仕事になりすぎるもの、良くないからねぇ〜笑』 


「えっ、仕事、仕事でやってきていないの?それで、あのカリスマ性と自社への愛?どういうこと?なんで?」電話越しの何気ない一言を機に、一瞬にしてわたしの頭の中は、ハテナマークだらけになってしまった。 


どんなインフルエンサーも敵わない、愛から生まれる”伝導力” 


『キクロンへ、ようこそっ!』 


取材当日、初めてお会いした時と変わらないパワフルかつ”キクロン愛”溢れるオーラで、迎え入れてくれた塩田さん。電話越しの”あの一言”が気になりつつも、まずは塩田さんから感じる”キクロン愛”の根源から迫ってみることに。 


『別にそんなに意識していなくて。使い続けていて、いいなぁって思えるから。』 


塩田さんの商品紹介がどんなに熱を帯びていても、押し付けがましさがなく、お世辞抜きで「使ってみたいかも」と思えてしまう所以が、この言葉に凝縮されているような気がした。 


誰からのどの資料からのコピペでもない、ご本人が一顧客として長年使い続けてこられたからこそ語れる”盛っていない愛あるレビュー”に、人は自然と惹きつけられてしまうのではないだろうか。正直、どんなインフルエンサーも、キクロン製品の魅力を伝導することにおいて、塩田さんを超える者は存在しないだろう。(と思ってしまう) 



楽をして、逃げ続けた先に、 ”おもしろい”と思える仕事はない 


しかし、そんな塩田さんであっても「私がやってきたことは、なんだったんだろう」と落ち込み、すごくネガティブになった時期があったのだとか。それでもなお、他の社員さんが教えてくれたように、”火の玉”のごとく常に目の前の仕事に本気で取り組み続けることができるのは、なぜか? 


取材中、印象的だったのが『我慢するくらいだったら、やってみたろ。で、やるからには、結果を出すぞ』といった、塩田さんのパワフルさを全面に感じるこの言葉。 


長年、こうして自らを奮起し続ける塩田さんを、心の底から「マジでかっこいい大人だな」と思った。と同時に、「塩田さんのように”やってみたろ”と自分を奮起できない私のような人間は、どうすればいいのか?」とも、思ってしまった。


が、その後塩田さんが語られた次の言葉によって、「無理には奮起したくないが、仕事に”おもしろみ”は欲しい」という自分の甘ちょろい考えを、見直さざるを得なくなった。


『嫌やなと思うこともある。けど、仕事をしていくにおいては、良いようにモノを受け取りながら進めていった方が、”自分がおもしろい”と思います。』 


この言葉を聞いた時、「嫌なことから逃げ楽をし続けた先に、楽しい!おもしろい!と思える仕事なんぞ、世の中には存在しないのだ。」と、わたしの中でスッと腹落ちできた感覚があった。(とはいえ、人間そうすぐには変えられないので、まずは唱えることから始めていきたいと思う。)


すべては、元気で健康な体があってこそ 


最後に、一番聞きたかった「長く楽しく働くために、大切なことは?」という質問をさせてもらった。 


開口一番に返ってきたのは『身体が資本なんですよ』という、”働く”という枠を超えた、意外な答えだった。(”キクロン愛”や”やりがい”といった、仕事軸の回答が返ってくるかと予想していたからだ。) 


週5日もあれば仕事への比重が大きくなってしまうのは当たり前のことで、そうなると”小さくはないが、すべてでもない”仕事という世界の中で、悩んだりしてしまうこともある。(少なくとも、わたしの場合は) だけど、そもそも仕事で悩めるというのも、働ける身体があってこそなのだ。 


それにもう一つ、基本中の基本だけど忘れかけていた大切なことを、塩田さんは教えてくれた。 『衣食住ってすっごい大切なことで、それを担う資本を作るための”努力”というのも必要。』 


ここでの”努力”には、「単なる仕事」ではなく、「できる限り”おもしろみ”を持って働く」という意味が込められているような気がした。 


仕事とプライベートのベストな比率というのは、人ぞれぞれだろうし、きっと人生のタイミングによっても都度変わってくるだろう。だけど、この先もし、どうにも太刀打ちできない壁にぶち当たってしまった時は、まず”自分自身の身体”を一番に優先した決断や行動をしてあげたいと思う。 


だって、塩田さんの言葉を借りれば、『人は、生きてることが、なんぼ』なんだもん。 


取材動画はこちら☟

https://youtu.be/Kvp7iHG-ipk


和歌山市移住定住支援サイトはこちら☟
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/index.html

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