課題があるかぎり、人生は楽しめる【ビジパン!07】取材後記

2024 / 06 / 20

課題があるかぎり、人生は楽しめる【ビジパン!07】取材後記

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

ときどき出会う、好きを仕事に、まるでピーターパンのような目で働く大人。そんな”ビジネスピーターパン”の仕事場にお邪魔して、彼らの踏み出した過去に迫る新企画『ビジパン!踏み出す前の自分へ、今だから伝えられること』が、公式YouTubeにてスタート!ここでは、取材した編集者が、ビジパンから感じたことや学んだことを取材後記として展開。今回取材したビジパンは、和歌山オフィス立ち上げのために、2021年に東京から和歌山市へ移住し、2024年4月からは和歌山高専の非常勤講師も勤める〈株式会社Link-U Technologies〉和歌山開発部長の早川玲央さん。

株式会社Link-U Technologies

和歌山開発部長

早川玲央

和歌山オフィスでは主にエンジニアとしてマンガアプリ等の開発を行っています。また、東京本社から唯一異動して来た社員として(私以外の和歌山オフィス社員は全員新卒です)、採用活動や教育機関と連携したIT人材の育成活動にも取り組んでいます。2024年4月から、和歌山高専の非常勤講師として、人生初の先生にも挑戦中。


“ワクワク”がこぼれ出ちゃっている大人 


無条件に胸が高鳴ってしまうものって、誰しもがあると思う。それは、推しのアイドルかもしれないし、擦り切れるほど観ても飽きない映画のオープニングかもしれない。私の場合、”ワクワクが身体に収まりきっていない大人”を見ると、たまらなくなって、自然と口角が上がってしまう。 


だから、今回のビジパンである〈株式会社Link-U Technologies〉和歌山開発部長の早川玲央さんと初めてお話した時、マスクの下でニヤニヤが止まらなかった。実は、今からちょうど1年ほど前に「こんな生き方もあったのか」というインタビュー企画で、早川さんのお仕事について取材させていただいたことがあったのだ。(そういえば、まだコロナ禍の余波が残っている時期だったなぁ。)


その時、早川さんの口から絶え間なく流れ出てきたのが『楽しい、やりたい、おもしろそう』という、文字面だけみると”夏休み前の小学生か!”とツッコミを入れたくなるような無邪気さ全開の言葉たち。極め付けに、『”うらやましいでしょ”ってつい言いたくなっちゃうぐらいには楽しいです。』なんて仰るワケだ。それもほぼ初対面の私に、真っ直ぐな瞳で、何の恥じらいもなく。 


「なんだ、この大人は。なにゆえ、そんなにも人生が楽しくてたまらないのか?」その時生まれた”嫉妬を含む私の好奇心”は、その後1年経っても消え去ることはなく、今回、2度目の取材を依頼するに至った。 


降りかかる問題や失敗は、ゴールにたどり着くために必要なステップ 


「編集」という仕事をする手前、美しい成功話だけでなく悩みや苦労話に付随する”影の部分”も、取材対象者から引き出したいという欲が正直なところあったりする。


それが早川さんに至っては、大変な思いをされたり、苦手だと感じられる分野のエピソードになればなるほど、表情に輝きが増してしまうのだ。「はぁ、なんで?」と取材直後はやるせ無さに駆られたが、今考えると、そもそも早川さんから”影の部分”を引き出そうなんてこと自体、不可能だったのではないかとも思う。 


なぜなら、難解な課題が目の前にやって来れば来るほど「おもしろそう!」「やってみたい!」とワクワクを止められなくなるのが、早川さんという人だから。 



早川さんにとって、最良のゴールにたどり着くまでに降りかかる問題や失敗は、そのステージを攻略していくためのステップでしかないような気がする。むしろ、そういった問題や失敗がなければ、和歌山開発部長という仮面を被った”人生というゲームに夢中な少年”である早川さんは、すぐに飽きてしまうのではないだろうか。 


ネガティブ思考は、絶対に悪じゃない 


ただ、ここでまたおもしろいのが、取材中ご自身が語られているように、早川さんは「根がものすごくネガティブで、上手くいかないことばかりを想像するタイプの人」だということ。 


”挑戦状”にワクワクすると同時に、「踏み出して上手くいかなかった最悪の想定」も、常に頭の中で張り巡らせているというワケだ。ちなみに、入社2年目の早川さんに和歌山オフィス立ち上げの話が来たときは、「すぐに和歌山オフィスが潰れて、1年くらいで東京に戻るのかなぁ」まで想定されていたのだとか。 


ここで、私と同じにように「”挑戦”と”ネガティブ思考”って、対極にあるモノじゃないの?」と思った人に、次の早川さんの言葉が刺さることを願いたい。 


『ネガティブ思考は、絶対に悪ではない。ネガティブ思考しているからこそ、問題点に自然に気づけるとか。こうなっちゃう未来があり得るから、そういうふうにはならないようにあらかじめ舵をきっておくみたいな。』 


よく周りから「考えすぎていて、しんどそう」「真面目すぎ」と言われることがあり、そんな自分でいることが嫌になる時がある私は、この言葉を聞いたとき、スッと心が救われた。と同時に、ネガティブ思考を巡らせて最悪の想定までしきってしまうからこそ、”踏み出せる”こともあるのではないか、とさえ思えたのだ。(自分でも驚くほどの変化) 


人生をおもしろがれるかは、ホントに自分次第なのかも


また、早川さんは上の言葉に続いて、『ポジティブ思考=善ではない。ポジティブ思考で居続けても、途中の石にぶつかって大怪我することもある。』とも語られている。が、これは逆も然りだと思う。ネガティブ思考で居続けていては、早川さんのようにやって来たチャンスに『はい!やります!』と、二言返事で飛び込み続けることは難しいだろう。 


そんな早川さんに、「”はい”と答えて、楽しくならなかったことは?」と聞いてみた。すると、『ないですね。楽しくなるように、どうにかするので。』と、それまでの早川さんの柔和な雰囲気からはあまり想像できなかった”パワーワード”が返ってきた。 


さらに迫ってみたくなり「もし楽しくならなかった場合は?」と投げかけ、返ってき言葉が、これまたとんでもなく泥臭くてカッコ良かった。 


『悔しいので、楽しくなるまで絶対に辞めないです。』 


早川さんを見ていると、”人生をおもしろがれるかどうか”は、ホントに自分次第なのかもなと思えてきてしまう。もちろん、楽しいと思えるまでには、それ相応の過程を経験しなくてはならないだろう。が、早川さんは、”その過程”をも楽しいと思えてしまう人なのだ。 


正直、そこまで思える人は、多くはないかもしれない。だけど、今いる場所が自分が好んで選んできた道であるのであれば、『早川メソッド=楽しくなるように、どうにかしてみる。そして、その過程も楽しんでみる』を一度も試さないというのも、勿体無いような気がする。


取材動画はこちら☟



和歌山市移住定住支援サイトはこちら☟
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/index.html 


オススメ記事はこちら