ゴールなき挑戦。底抜けの”叶えてあげたい欲”に突き動かされて【ビジパン!08】取材後記

2024 / 06 / 27

ゴールなき挑戦。底抜けの”叶えてあげたい欲”に突き動かされて【ビジパン!08】取材後記

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

ときどき出会う、好きを仕事に、まるでピーターパンのような目で働く大人。そんな”ビジネスピーターパン”の、踏み出した過去に焦点を当てて取材する新企画『ビジパン!踏み出す前の自分へ、今だから伝えられること』が、公式YouTubeにてスタート!ここでは、取材した編集者が、ビジパンから感じたことや学んだことを取材後記として展開。今回取材したビジパンは、緑豊かな農村風景が魅力の南東部地区にある和歌山市唯一の大型酵素浴施設〈和の酵素~叶~〉のオーナー中谷千保子さん。

和の酵素~叶~

オーナー

中谷千保子

和歌山県和歌山市生まれ。24歳の時に和歌山市内でキッズ向けのダンススクールをスタートした後、28歳でヨガスタジオ〈蓮舞ヨガスタジオ〉を設立。スタジオ経営の傍ら自らもインストラクターとして、日々レッスンを行う。35歳の時、夫の監督就任を機に〈智弁和歌山野球部寮〉の運営に携わることに。2022年には、学生寮の隣に大型酵素浴施設〈和の酵素~叶~〉をオープン。日々、会社経営、学生寮運営、子育てに全力で挑み続けるパワフルママ社長。


会うと元気をもらえる、”ポジティブパワー”に魅せられて


2月。テンションがぶち上がるイベントもなければ、あっという間に日も落ちてしまい、ただただ寒さに耐えるだけの”イケていない月”。(※あくまで個人的意見です)そんな時期に出会ったのが、今回のビジパン〈和の酵素~叶~〉のオーナー中谷千保子さんだった。 


今年の2月に和歌山市が行ったワーケーション事業のプログラムに、『お仕事終わりにライトアップされた和歌山城を見ながらヨガ』というものがあり、どんな内容なんだろう?と見学に行った時のこと。(※プログラム内容は、時期によって異なります)ヨガのインストラクターさんとして来られていたのが、中谷さんだった。 

奥の紫色のカーディガンの女性が、ヨガを教える中谷さん


見学組の私は、レッスンを受けていないにも関わらず、中谷さんの内側から放たれる”ポジティブなパワー”と”すべてを包み込む言葉”に、めちゃくちゃ元気をもらったのだ。プログラム終了後、癒されまくったわたしは、そそくさと中谷さんの元に駆け寄り「気分が落ち込んでしまう時は?」と質問させてもらった。


『ないんですよぉ〜!仕事も子育ても大好きで、毎日楽しくて〜。』 と。「そんなことある?でも、もし本当にそうだとしたら、そのパワーの源はどこから来るの?」と気になり始めたのが、中谷さんを取材したい!と思ったきっかけだった。



悪い時があるのは、当たり前。その時、どんな自分でありたいか


今回の取材で、まず初めに衝撃を受けたのが、中谷さんに書いていただいた”人生踏み出しグラフ”。なんと、綺麗なまでにほぼ一直線、それも高い位置をキープしたまま。人生というか1日の間でさえ感情の起伏が激しい私からすると理解不能すぎて、すぐさま理由を聞いてみると。


『常にゴールじゃないから、達成でもないし、失敗でもない。常に進んでいる、生きているってことですよね。だから、一喜一憂する必要がないと勝手に思ってます。笑』 


はぁ、この発想はなかった。必死になっていると、ついつい「目の前で起きていることが、自分のすべてだ。」みたいに思い悩んでしまう時もある。 だけど生きているかぎり、良い時も悪い時もあるのは当たり前で、それらは”人生のパーツ”にしかすぎないのだ。



そして、どうせ良い時も悪い時もあるのであれば、『毎日を楽しく、意味のある一日にしよう』というのが中谷さんの考え方。 だから、たとえ上手くいかないことがあったとしても、中谷さんは凹むこともなければ、周りに対して機嫌が悪くなることもない。


「そんな人いる?」と疑ってしまう気持ちは、取材当初、私も抱いてしまっていたので重々理解はできるが、これは知人の方々への取材で立証済みなのである。 


底抜けに深くて広い、”叶えてあげたい欲”


さらに取材中、もう一つ衝撃を受けたというか、ある意味ドン引きしてしまった中谷さんの発言がある。 


『自分が動いたら、別にあんまり利益とか考えないタイプなんです。結局、自分の労力やから。』これが、家族だとか好きな相手のためにというならば、理解できなくもない。(いや、それでもわたしの場合、普通に感謝されたい!くらいは思ってしまうだろう。) 


が、中谷さんはその対象が、我が子だろうが寮の学生さんだろうが、従業員さんだろうが知り合いだろうがまったく関係ない。とにかく自分が求められるかぎり、「応えたい!叶えてあげたい!」と、どこまでも全力で挑み続けられるのが、中谷さんという人なのだ。考えられない。 



だって、想像してみてほしい。我が子でもない、出会ったばかりの学生さんたちのために、”毎朝5時起きで4食作り続ける生活をお正月以外無休で2年間”、中谷さん以外に誰ができるんだろう。どれだけ好きな相手であっても、到底できる気がしない。


だけど、中谷さん曰く、それは「別に奉仕してるつもりもないし、見返りがほしいとも思っていない。ただ、やりたくてやっているから」なんだそう。やっぱり考えられない。 


”今この瞬間”を大切に生きていく以上に、幸せなことって


最後に「一番の転機=学生寮を始める前のご自身に伝えたいことは?」と質問させてもらい、中谷さんから返ってきた言葉が、これまた度肝を抜かれた。 


『今、まだわからないというのが、正直なところですね。』 


「えぇーーーー。それだけご自身の労力を費やして、やって来られたことがどうだったか、現時点ではわからないなんて…。」と、取材当初は一人勝手に虚しくなっていた。(ありがた迷惑にも程がある)が、取材後記を書く今、ここであの中谷さんの言葉が、わたしにヒントを与えてくれた。そう、”常にゴールじゃない”のだ。


今までのわたしは、周りと比較した上での”なりたい像”的なものを指標に、その都度の自分を評価してきたような気がする。だけどここ数ヶ月、中谷さんはもちろん、たくさんのビジパンの方々とお話しさせていただき、この考え方に違和感を覚えるようになってきた。


もちろん、人生を充実させる上で、”ゴール”や”なりたい像”が有効に働く場合も必ずあると思う。だけど、そういったものはあくまで充実させるための”手段”にしかすぎないのだ。だって、先にある見えないものを必死に追い求め続けるあまり、今この瞬間を楽しめていないなんて、あまりに本末転倒すぎるから。


それに”瞬間瞬間を楽しもう!”とできる限りの努力と行動をし続けた毎日が、ミルフィーユのように積み重なった人生以上に幸せな”なりたい自分”なんていうのは、存在しないような気がするのだ。


取材動画はこちら☟


和歌山市移住定住支援サイトはこちら☟
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/index.html 

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