多くを語る必要なんてない。これが、俺の生き様【ビジパン!10】取材後記

2024 / 07 / 11

多くを語る必要なんてない。これが、俺の生き様【ビジパン!10】取材後記

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

ときどき出会う、好きを仕事に、まるでピーターパンのような目で働く大人。そんな”ビジネスピーターパン”の仕事場にお邪魔して、彼らの踏み出した過去に迫る新企画『ビジパン!踏み出す前の自分へ、今だから伝えられること』が、公式YouTubeにてスタート!ここでは、取材した編集者が、ビジパンから感じたことや学んだことを取材後記として展開。今回取材したビジパンは、2020年に「サーフィンだけして暮らしたい!」と神奈川県から関西随一のサーフスポット”磯の浦”に移住し、庭付き平屋の自宅で民泊〈Sufr Imin G-Sun〉を営む中山貴由さん。

Surf Imin G-Sun

オーナー

中山貴由

小学校まで静岡県沼津市で過ごし、中学入学から神奈川県小田原市に長らく定住。2020年11月、終の住処として和歌山県和歌山市に移住し、一軒家の自宅で民泊を営む。移住前は、長年システムエンジニアとして働いていた。太陽、サーフィン、ホノルルマラソン、スヌーピーが好き。

夕刻前のウッドデッキ。 心地よい30分の沈黙


「移住者の人で、磯の浦の方で民泊始めたとかで、家の前に黄色いワーゲンバスかなんか停まってるみたいなこと言ってたわぁ。」(※磯の浦=関西随一のサーフスポット) 


と、昨年行ったYouTube企画『和歌山市ダーツの旅』で出会った〈珈琲館らんぷ〉のママが「人づてに聞いたんやけど」と教えてくれたのが、今回のビジパン〈Surf Imin G-Sun〉のオーナー中山貴由さん。(=通称たかG)「磯の浦、ワーゲンバス、民泊」この並びだけで、自然と”自由の匂い”がしてくるのは、私だけだろうか。 


冒頭のキーワードを頼りに、磯の浦周辺の民泊をあたること2軒目にして、黄色いワーゲンバスが停まった平屋の一軒家を発見。お庭に面するウッドデッキに目を凝らしてみると、見事なまでに日焼けした上裸に短パン、裸足という出立ちで、ゲストらしき外国人と談笑するおじさんの姿が。「あっ、ぜったいにあの人だ。」 


そんなストーカー紛いの怪しき編集者を、なんの抵抗もなく迎え入れてくれた中山さん。例のウッドデッキで、シンプルな自己紹介と他愛もない会話をすること1時間半。おそらくそのうちの30分くらいは、鳥のさえずりをBGMにお庭に植えられた藤の木を、ただ2人で眺めるだけの時間が流れていたと思う。だけど不思議と、そこに気まずさなんてものはなく、夕暮れ時のやさしい風が吹く心地の良い沈黙だった。


聞きたいこと…ないや。そうだ!生き様を撮そう


視察前こそ、移住や民泊を始めた経緯など、気になることや知りたいことは色々とあった。それが視察から帰る頃には、そういったことはさほど気にならず、「今度の取材で絶対に聞き出したい!」なんて気持ちにも正直ならなかった。(ほとんどの場合、ビジパン取材の前に視察を行うことにしているのだ。)


それはたぶん、あの時ウッドデッキで目の当たりにした”たかGの生き様”が、そこに至るまでの過去だとか価値観なんて気にもならないほど、幸福と充実に満ち足りた姿だったからだと思う。 であるのならば、「視聴者の人にも、あの時感じた”たかGの生き様”そのままをお届けした方が、何か感じてもらえるものがあるのでは?」と、今回企画初のvlog形式で取材を行うことに。(もちろんインタビューも含まれるが) 


私の中で掲げた取材テーマは、”どこまでも自然体なたかG”。ということで、取材当日も特に待ち合わせなどはせず、たかGがボランティアとして参加予定の『海の学校』が開催されるビーチで、たかGを探すところからスタート。(うっかり連絡先を交換し忘れたというのもあるが)少しでもバイブスを合わせられたらと、久しぶりにビーチサンダルまで履いてみた。 


だから、無事に姿を発見して挨拶がわりに投げかけた質問「いつも何時に起きるんですか?」に、『日が昇ったら』とだけ返ってきた時、”これこれ〜!これが、たかGだぁ〜!”と一人テンションが爆上がりしていた。 


どんな論理的な説明も敵わない、オリジナルな生き様


取材動画を観てくれた方なら分かると思うが、たかGは、終始こんな感じの人なのだ。決して多くを語らないけど、だから全部伝わってくる!みたいな。そんなたかGらしさが一番感じられてお気に入りなのが、「なぜ、移住したかったのか?」という質問に答えてくれたあのシーン。 


『夢じゃん!なんか移住しましたとか、カッコイイじゃん。』 


たかGを撮影していると、普段いかに自分が多くを語り、説明しすぎているかが、痛いほどに突きつけられ恥ずかしくなった。と同時に何かを伝えることにおいて、どんなに論理的で素晴らしい説明も、その人が持つオリジナルな雰囲気や生き様には到底敵わないということも、学ばせてもらった気がする。 


経験も生きてきた年数もまだまだ足りない私は、これからも何かを証明しようと必死になるあまり、説明過多になってしまうなんてこともあると思う。だけどゆくゆくは、たかGのように生き様だけで人を納得させてしまう惹きつけてしまう、そんな歳の取り方をしていきたいものだ。


そんな風に思わせてくれた”たかGの生き様”が、一体どんなものなのか気になった人は、ぜひ取材動画を観ていただきたい。 


取材動画はこちら☟


和歌山市移住定住支援サイトはこちら☟
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/index.html

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