“ありのままの魅力”を、全国へ発信 海や食だけじゃない、和歌山市の魅力とは

2023 / 03 / 06

“ありのままの魅力”を、全国へ発信 海や食だけじゃない、和歌山市の魅力とは

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

和歌山市移住定住戦略課が、2022年12月にシティープロモーションの一貫として立ち上げた公式WEBメディア「Wakayama City Life」。今回は、和歌山市移住定住戦略課で当メディアの管轄をする小林さん、中本さん、一ノ瀬さんの3名にインタビューしました。「Wakayama City Life」を立ち上げるまでの道のりやその想いとは。


わたしたちも、もともとは移住者だったんです。

小林さん:
もともと生まれは大阪の岸和田市で、和歌山市に採用されて24年目です。最初の12年間は岸和田から通ってたんですけど、子どもが生まれてこっちに住もうかと。和歌山市は、保育所の待機児童が少ないのが良かったり、病院が充実していて全国と比べてもすごい数が多いんです。それから今働いてる場所が何かと便利やなっということで、移住して13年目になります。わたしたち3人とも移住者です。


中本さん:
和歌山県高野町出身で、大学で県外に進学しそこで就職するんだろうなって思っていたら、たまたま見た和歌山市の試験に受かり、いまに至ります。当時は、他に志望していた職種も受けようと思ってたんですけど、配属された時に和歌山市の人っていい人多いなとか、おもしろいなとか、優しいなっていうのがあって。結局受けずに、採用されてからずっと和歌山市に住んでるから、今で15年目ぐらいです。


一ノ瀬さん:
役所に入って15年目になります。和歌山市内には釣り場が多くあって、その1つ「加太(かだ)」が鯛釣りで有名でして、小さい時に親に遊漁船に連れて行ってもらったことがあり 、実際鯛以外にも色々な魚が釣れて楽しいとこだなって思い出がありました。和歌山市ってどんなところなのかなと調べてみたら、和歌山県という地方の中核市で交通の便が良く、できることの可能性が広がるなと思い、仕事の内定とともに移住を決めました。


インタビュー風景 (左から一ノ瀬さん、中本さん、小林さん)


「え?岡山ですか?」まずは全国に知ってもらうことを入り口に


小林さん:
和歌山って言ったら「え?岡山ですか?」みたいな。全国的にまだまだ認知がされてない。とくに東京の人からしたら和歌山ってどこやったっけってなる。


中本さん:
白浜とか高野山って言ったら「知ってる!」ってなるけど、和歌山市ってなると、「そもそも和歌山って関西やっけ?」みたいな。せっかく県庁所在地で県と同じ名前がついているのに、あまり知られていないっていうのがあって。


小林さん:
まず全国に知ってもらうことを入り口に始めようと「Wakayama City Life」を立ちあげて、実は移住定住戦略課ができたのも令和3年度で。


一ノ瀬さん:
課を立ち上げることになった背景として、国が東京一極集中から地方創生として人口分散を掲げているなかで、コロナ禍の影響で生じた地方分散の流れを契機と捉えました。加えて、市長の「人口の流出抑制を流入増により、県の中枢中核都市として求心力を高めたい」といった思いもあり、市長公室企画政策部に新組織を立ち上げる動きがあったんですね。そして、令和3年度に移住定住戦略課ができたんです。


移住者ならではの目線で、和歌山市の本質を発信してほしい


中本さん:
実際に移住促進を考えるなかで、まずはシティプロモーションをやっていくことに。ただ、ホームページなどを作るなかで、10年以上和歌山市に住んでいる私たちが発信してしまうと、真新しい視点というのがなく、全部が当たり前やんみたいなことになってしまう。本当はこういうところもあるんだよというのを、どうやってうまく発信したらいいかと考えたときに、外からの視点を入れたいというのがあって。地域おこし協力隊の制度を使って、新しい視点で和歌山市を発信してもらいたいと思いました。


一ノ瀬さん:
読者の方には、新たに移住しその時々で変化していく地域おこし協力隊の目線と、これから移住を考える未来の自分を重ね合わせていただきながら、ちょっとでも和歌山市の魅力が伝わったらなと思います。「和歌山市を全く知らなかったときの目線」「住んでみてすぐの目線」といった感じで。


中本さん:
移住してから1年、2年と経つと、時間とともに見え方も変わってくると思うので、その時々の目線で書いてもらう。もっと好きになったとか、そういう本質を移住者である地域おこし協力隊のフィルターを通して発信してもらえると嬉しいな。そして、読者の方々が過去に遡って読んでいった時に、移住したときの気持ちってこんなんやったんかって、自分と重ねて読んでいただけたら。


小林さん:
とにかく楽しむ姿を出してくれて、それが伝わったら一番いいし、嬉しいよね。


グルメや景色だけじゃない。和歌山市の”人”の魅力を、色んな段階の方に感じてもらえたら


一ノ瀬さん:
まずは、まったく知らない人に和歌山市を知ってもらう段階があり、次に和歌山市だったら行ってみようかな、最後にそういうところだったら住んでみてもいいなと。そういういろんな段階の方に響く、日常のことからコアなところまで発信していただき、ちょっとでも心に刺さってくれたらなと思います。


中本さん:
多分東京や大阪などと比べると、地方都市って景色や食べ物はどこも似てるんじゃないかなと思ってて、やっぱりそうなってきたら「人」なんかなって。移住してくる人はもちろん、和歌山市に住んでるおもしろい人とかも紹介してもらって。それで「和歌山市ってこういう人が集まってるんだな」とか、「この人に会って話聞いてみたいな」っていうのをちょっとでも感じてもらえたらいいな。


小林さん:
グルメ、自然とかってありがちなんで。それはそれでやりつつも、やっぱり移住しようと思う理由の1つとして、人の要素ってすごい大きいと思うんで、そこは伝えてもらえると嬉しいかな。あとは、移住者をもっと自由にしたいんですよね。起業しないと、とかおしゃれな生活をしないといけないとか。それはそれでかっこいいんですけど、もっといろんな移住のパターンもあると知ってもらえたら。それを発信していけたらいいなと思っています。

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