「スマホ飯」脱却のすすめ。編集なしのリアルな地元トークに勝るものなし 【ときめきダイアリーvol.13】

2023 / 05 / 09

「スマホ飯」脱却のすすめ。編集なしのリアルな地元トークに勝るものなし 【ときめきダイアリーvol.13】

構成/冨田愛純

撮影/冨田愛純

「Wakayama City Life」の編集長の求人をみた瞬間、どうしてもこの仕事に携わりたいと思い、人生初の移住、転職を経験し、やりたかった仕事ができるワクワク感と、初めての仕事、環境の中で上手くやっていけるのかといったソワソワ感の両方を抱きながら、日々奮闘している新米編集長による「ときめきダイアリー」をお届け!

食事中、特におひとりさまでの外食となると、ついつい「スマホ飯」になってしまう人が多いのではないでしょうか。わたしもひとり外食のときは、必ずYouTubeかポッドキャストを再生してしまう「通称:妖怪スマホ飯」のメンバーです。(勝手に名付けました) 


そんなわたしが和歌山市に来てからというもの、気づくと耳からイヤホンを外していたという奇妙な現象が起きています。イヤホンから聞こえるタレント同士の会話よりも、店内で繰り広げられる「ここは実家のお正月か!」と思わずツッコミたくなる掛け合いに、ついつい耳を澄ませたくなるのです。 


先日も、700円で至福のランチタイムが過ごせるお気に入りの定食屋さんに行ったときのこと。 


この天ぷら定食がまさかの700円


お客さんの1人が「おかあちゃん!(=店主)この辺でいますぐ行けるクリーニング屋ない?」と、お店の息子さんかと勘違いするフランクさに、店主も「あのロータリー近くのところ今はやってなかったかな〜」と。それに続いて周りのお客さんも「あそこは?」「あっちの方が早い気がする」と超絶マニアックなクリーニング屋論争が繰り広げられたのです。 


唯一隣の席のおばあちゃんだけ黙々と食事を続けていたので、勝手に親近感を感じていたところ、「あそこはあかんわ」と痛烈な一言を放たれ、「おばあちゃんもかい!」と言いたくなるのを必死で我慢しました。 


他の定食屋さんでも、店主の「歯はもう大丈夫なん?」という心配に、「入れ歯治ったから食べに来たわ」という会話を聞けたりと、実家感満載の店内トークに、ホッとした心地よさを感じるここ最近なのです。 


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